このインタビューでは、各界で活躍されている方に「四魂の窓をいかに活用しているか」についてお話して頂きます。

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今回の実践者は手塚繁さん。コンピュータのシステム開発を行う会社、株式会社オフィスアルカディアの代表取締役を務める方です。

――優しそうな外見をされていますね。四魂は「愛」が強いんですか?

手塚:「メキキの同志からは「『愛』だね」と言われるんですが、「勇」が強いんですよ。とにかく初めてのことが好きですね。小学校の時にトランジスタラジオにはまって、中高ではオートバイ、大学では英米文学科に進みました。」

 ――それは意外な進路!なぜ英米文学を学ぼうと思ったんですか?

手塚:「英米文学と言うより、英語が目当てでした。当時、通っていた予備校の先生に「これからは英語の時代だよ」と言われて決めたんです。」

――行動派ですね。その英米文学科を卒業した後は?

手塚:「コンピュータ関係の仕事に就いた後、起業して結婚情報のサイトを立ち上げました。当時はどこにもなかった、Java 言語を使ったサイトなんですよ。」

――やっぱり燃えましたか?

手塚:「燃えましたね(笑)。やってやろう、と毎晩徹夜で英語の説明文と格闘していました。結局、大学の勉強とはあまり関係のない仕事に就いたんですが、英語を勉強しておいて良かったなと思ったのはこの時です。」

――その後独立して株式会社オフィスアルカディアを設立した、と。お話を聞く限り「勇」一直線の人生ですね。

手塚:「そうかもしれません。ただ、起業して周りの人間とのコミュニケーションが必要になると、グイグイ行くだけではダメだと気づきました。特に部下と話し合いになる時、どうにかして自分の意見を通そうとばかり考えてしまうんです。しばらく関係がギクシャクしてしまっていましたね。」

――会社の経営をされている方にはそういった悩みが多いみたいですね。手塚さんはどう改善したのでしょう。

手塚:「「負ける勇気」を持とう、と思ったんです。相手を何とかしようというのは止めて、折れるところは自分が折れる。最初は「経営者が逃げ腰でいいのか」と悩んだんですが、それは逃げているわけじゃない。あえて勇気を持って負けることで、結果的に部下との壁が取り除かれました。」

――「負ける勇気」ですか。面白いですね。

手塚:「今日もこのインタビューを受ける前に、部下と少し衝突したんです。この部下は「親」が強く、冒険や波風を立てるのが嫌いです。でも会社のためを想ってやってくれている。そこを私が認めた時、……お互い納得できる形で解決しました。「勇」と「親」がお互いに補い合って良い関係を築けているのではないかと思います。」

――まさに四魂の実践者ですね。手塚さん、ありがとうございました。

 

聞き手:望月一磨 東京都出身

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